解説

「ミイラ奇譚」のプレイ、お疲れさまでした!
物語は無事、解き明かすことはできましたでしょうか。

簡単に言うと、
マナツ殺害→ アリバイトリック看破+指紋+時系列整理
ミフユ殺害→ 猿を怖がらない(イクト、ウイカ、オトハ、双子)
商人から仕入れたガソリンを管理(アキラ+ウイカ+エイジ+双子)
でそれぞれ、オトハ、ウイカが犯人であることが分かります。

それでは、本作の解説をはじめましょう。

「見立て殺人」×「不可能犯罪」というテーマのもと、
①なぜ見立てたか、②やしろからどうやって脱出したかを考えていただけましたでしょうか。
プレイ中、「双子のトリック」(双子の入れ替わり)という王道テーマは頭にあったと思います。マナツとミフユはそっくりで服装でしか見分けはつきません(共通情報)。いつ「入れ替わり」が起きたのかを当てることが難解です。

【事実関係】
まず、事実関係を確認しましょう。
【1日目】
  • マナツがアキラに、蔵でのミフユ殺害を依頼
  • マナツがミフユの代わりに死ぬために、蔵でミフユのフリをして待機
    (事前にミフユには自身が代わりに死ぬことを伝達)
  • アキラが殺人を中断
  • マナツ(ワンピース着用でミフユのフリ)が蔵にガソリンを撒いて因習・儀式を壊そうとする
  • オトハがそれを見てマナツ(ミフユのフリ)を殺害
  • ウイカがマナツを殺したミフユ(勘違い)及びその共犯者殺しを決意
【2日目】
  • ウイカがミフユを殺すために(また共犯者をあぶりだすために)、マナツの死体をバラバラにして血液を採取して、アリバイトリックを開始
  • ミフユがマナツの死体を「ミフユ」と呼称し、マナツのフリをする
  • ミフユがやしろに入る(マナツのフリをしている)
  • マナツの死体が発見される( 14 時 00 分)
  • ミフユがやしろを脱出( 14 時 15 分)
  • ウイカがやしろから脱出したミフユを殺害して燃やす

【導線解説】
では、早速解説に移行しましょう。各ヒントから導かれる事実は以下の通りです。 このうちで最も大事なヒントは「やしろに関する閃き」です。 ⒶからⒸまでの情報から、 14 時に発見された死体(マナツ)と、やしろに入った双子は別人であるとわかります。つまり、14時にやしろに入った双子は、マナツではなく、ミフユです。
ということは、 1 日目に死んだのは、マナツです。
このことから、 1 日目に見た死体( 2 日目の朝に桜の木で発見)も、 2 日目に見た死体( 2 日目の 14 時 00 分に宝物庫で発見)もいずれもマナツであることがわかります。
そして、このことから、ミフユは、 14 時 15 分に騒ぎに紛れてやしろを脱出し、その後、犯人によって殺されたことになります。
(※ミフユは2日目の朝赤井家の書庫に忍び込み(オトハがすれ違って目撃)不完全な儀式の場合は再度の生贄を必要とすることを知り、逃げることを決意します。ミフユは逃げるために、①公民館から村民が着る黒装束を盗み、②騒ぎを起こして脱出するために騒ぎの種になりそうな猿を事前に床下収納に隠していました。そして、実際にイクトの手紙を貰ってから床下収納に隠れることにしました。床下収納の食糧を猿がプレイヤーの目の前で食べているのもそのような理由です)

この殺害は、 Episode6 の最後(再集合までの 1 時間の間)に行われました(ミフユ殺しの犯人)。

ミフユ殺しの犯人は一連の犯行において、宝物庫に血をばらまいてマナツ殺害の犯行場所を偽装し、アリバイを確固たるものにしました。(それまでに死んでいるマナツの死体から採取したもの/見立て殺人の理由)

しかし、ここで 2 つ問題点がありました。
①犯人以外はミフユの死体をバラバラのものとして認識しているはずです。しかし、警察も到着している状況でミフユの死体をばらばらにする時間はありません。そこで、犯人は、ミフユの死体を完全に燃やしきる(骨にする)ことで、バラバラになっているはずがバラバラになっていない死体という矛盾を解消しようとしました。
→そしてガソリンを用いてミフユの死体を燃やすことができるのは、ガソリンを管理している、白石家と黒部家と赤井家だけです。

②マナツの死体が猿に荒らされています。犯人以外からは、昼に殺されてその後すぐに宝物庫で発見されたはずのマナツの死体が猿に荒らされているのは明らかに不自然です。これを解消するために、犯人は猿を宝物庫に入れました。
→去噛村の村民は猿に怯えています。そんな中でサルに怯えていないのは、麓の町に住んでいた又は外の人間であるイクト、ウイカ、オトハ、マナツ、ミフユの 5 人です。

以上、①②から、犯人はウイカであると特定できます。

【因習の解説】
因習解明フェイズにて解説していますが補足です。
200 年前に変容した因習の儀式の内容は、「血を抜いて乾かして布で覆ってミイラにする」ことです。では、なぜこのような因習の人為的な変容が起きたのでしょうか。
200 年前に黄瀬家(村長の家)に双子が生まれました。そして、この時の村長は、双子を逃がす決意をします。そのことは、黄瀬イクトが村の外にいることから予想できます。

村長が双子を逃がすために「ミイラ伝説」を作った理由は何でしょうか。
「人間以外のものがミイラになっている」(共通情報)ことから、双子の代わりになんらかをミイラにしたことがわかります。
そう、それは猿です。

村長は、猿の死体の四肢を切り、身長などをごまかした上で、顔を布で覆い、双子を生贄にしたかのように偽装したのです。

そのため、真の因習のためには、「血を抜いて乾かして布で覆ってミイラにする」ことは不要だったのです。
因習の「ミイラ伝承」は、親の愛によって生み出された、迷惑な伝承だったのです。